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【タイ】サイアム商銀、香港FWDに生保事業を売却[金融](2019/07/03)

握手を交わすサイアム商業銀行のアーティット頭取兼CEO(右)とFWDグループのフイン・タイン・フォンCEO=1日、バンコク(NNA撮影)

握手を交わすサイアム商業銀行のアーティット頭取兼CEO(右)とFWDグループのフイン・タイン・フォンCEO=1日、バンコク(NNA撮影)

タイのサイアム商業銀行(SCB)は1日、生命保険事業を手掛ける子会社SCBライフ・アシュアランスの全株式を香港のパシフィック・センチュリー・グループ(PCG)の保険部門、富衛集団(FWDグループ)に売却することで合意した。売却額は927億バーツ(約3,270億円)で、東南アジアにおける生保企業の売却額で過去最大規模という。

タイの保険委員会事務局(OIC)の承認を待っている段階で、年内に取引を完了する見通し。SCBのアーティット頭取兼最高経営責任者(CEO)は、SCBライフの売却により得る資金は、資産管理サービスやデジタル事業などに充てる考えを示した。同CEOによると、SCBライフの生命保険の加入件数は約200万件に上り、契約内容はFWDに売却後もそのまま引き継ぐとしている。

両社は併せて、生保商品の窓口販売(バンカシュアランス)契約も締結した。これにより、SCBは、FWDの生保商品を15年にわたりタイ国内で販売する。

SCBの時価総額は、今年3月時点で4,490億バーツ。総資産は3兆2,000億バーツで、国内の商銀の中で最大となっている。

FWDは、2013年設立。香港・マカオ、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本で保険事業を手掛け、アジアで保険事業の買収を積極的に進めている。

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