【インドネシア】日系企業に体験型マーケティングの機会提供[経済](2019/07/01)

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インドネシアで出前注文サイトを運営するクリックイート・インドネシアは6月29日、首都ジャカルタで日系企業を出展対象とするマーケティングイベント「クリックスポット」を初めて開催した。従来の展示会のように試食や試供品を提供するだけではなく、来場者が展示商品を使って体験できるような形態とすることで、出展者と来場者の接触機会を増やした。写真共有アプリ「インスタグラム」への投稿を促して、来場者の属性把握や口コミによるブランド認知度の向上にもつなげる。今後は、インドネシア市場へ進出を検討する日系企業などを対象に定期的な開催を計画している。

牛乳石鹸は、石けんの泡の弾力性を生かしたケーキの飾り付けを楽しむ展示を行った=6月29日、ジャカルタ(NNA撮影)

牛乳石鹸は、石けんの泡の弾力性を生かしたケーキの飾り付けを楽しむ展示を行った=6月29日、ジャカルタ(NNA撮影)

クリックスポットは、クリックイートが入居する南ジャカルタのコワーキングスペース(共用オフィス)で開催した。山崎製パン、大塚製薬、明治、日本トリム、牛乳石鹸共進社の各現地法人などが出展、約500人が参加した。

クリックイートの青柳健一最高経営責任者(CEO)は「日系企業がマーケティングの機会として生かせるイベントは他にもあるが、単に商品を販売するだけに終わってしまい、消費者と出展者がつながりにくかった」と述べ、クリックスポットでは来場者がその場で商品を使って楽しめるようにすることで、顧客と接触する機会を増やすことを目指すと説明した。明治は、ビスケット菓子「ハローパンダ(Hello Panda)」などを使ったパフェ作り、牛乳石鹸は弾力がある石けんの泡を生かした泡のケーキ作りの場を提供した。

牛乳石鹸の駐在員事務所チーフのイワン・ベル氏は「わが社の強みである石けんの泡の細かさや弾力は、会員制交流サイト(SNS)の投稿写真だけでは伝わりづらい。実際に手にしてもらえる機会を作ることは非常に重要だ」と述べた。イベントに参加したへニーさん(39)は、実際に触ってみて泡の細かさや滑らかさに驚いたという。「普段は別の日本ブランドの石けんをつかっているけれど、牛乳石鹸を買ってみようと思った」と話した。

インドネシアは世界でもインスタグラムの利用者数が多く、ブランド認知の拡大には欠かせないツールとなっている。クリックスポットでは、インスタグラム上でハッシュタグ「#klikspot」を付けてイベントの写真を投稿すれば試供品がもらえるようにするなど、参加者が積極的にインスタグラムに投稿するようにした。

集客はクリックイートの顧客基盤を生かす。クリックイートが運営する法人・個人向けのフード宅配サイト「フードスポット」は200店以上の飲食店と提携、ジャカルタで月15万食を提供している。約1,600社の顧客企業に告知して、クリックスポットの参加者を募る。今回は募集開始から約2週間で申込者数が1,000人に達したために、急きょ受け付けを締め切った。今後は出展企業に合わせた募集企業の絞り込みも行う。

事後アンケートなどの情報はクリックイートが集約して出展企業に提供する。青柳CEOは「わが社の既存の資源を活用して、日本の商品やサービスを広げる支援をしたい。(出前サービスとならんで)事業の新たな軸になると思っている」と話した。

次回は7、8月にクリックスポットを開催。その後は2カ月に1度程度の頻度で実施することを検討している。

参加した内容をインスタグラムに投稿した参加者=6月29日、ジャカルタ(NNA撮影)

参加した内容をインスタグラムに投稿した参加者=6月29日、ジャカルタ(NNA撮影)

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