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【日本】良品計画デザインのバス、アジア展開へ[車両](2019/07/01)

良品計画が展開する「無印良品(MUJI)」がデザインした自動運転バスの運行実証が27日、フィンランド首都ヘルシンキ近郊の公道で開始された。製作を担当した同国の企業によると、来年はシンガポール、日本、中国での実証走行を行う計画だ。

「MUJI」の電光表示が側面にある良品計画デザインの自動運転バス=27日、フィンランド・ヘルシンキ近郊(NNA撮影)

「MUJI」の電光表示が側面にある良品計画デザインの自動運転バス=27日、フィンランド・ヘルシンキ近郊(NNA撮影)

フィンランドのスタートアップ企業、センシブル4が製作したバスは、良品計画がデザインを提供。「ガチャ(GACHA)」と名付けられた自動運転バスは、積雪などのあらゆる気象条件でも対応する全天候型だ。

試乗した人は、「シンプルなデザインだが、温かみを感じる」「気軽に乗れる雰囲気がいい」などと感想を語っていた。「会員制交流サイト(SNS)で運行を知り訪れた」という人もいた。

自動運転バスは、ヘルシンキに隣接するエスポー市のアールト大学の公道で8月まで火曜~木曜の10~14時に運行する。センシブル4の担当者によると、フィンランド国内の別都市でも運行し、来年には欧州他国のほか、シンガポール、日本、中国などへの展開を予定。同担当者は直接の言及は避けたものの、ソフトバンク・グループとの提携も視野に入れている。

2021年には世界販売に向けた量産を予定しているが、製造パートナーは現在、検討中だという。センシブル4は工学系のアールト大学発のスタートアップ企業で、全天候型の自動運転ソフトと運行管理システムの提供に強みを持つ。(遠藤堂太)

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