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【カンボジア】国内初の製油所、21年に稼働延期[資源](2019/06/28)

カンボジア初となる同国南部シアヌークビル州で建設中の製油所の稼働が、当初計画されていた2019年から21年に延期されることが分かった。クメール・タイムズ(電子版)が27日伝えた。

今年5月の時点では完成は22年になるとの予測も出ていたが、遅れは2年にとどまることになる。中国石油天然ガス集団(CNPC)と共同で建設を進めるカンボジアン・ペトロケミカル(CPC)のハン・キエン会長によれば、17年に第1期が着工した製油所の工事進ちょく率は20%にとどまっている。

同会長は「悪天候が続いたことや、より最新の設備を導入することに設計を変更したため、工事に遅れが出ている」と説明。稼働が21年にずれ込むとの見通しを明らかにした。

CPCと、CNPCの子会社ノースイースト・リファイニング・アンド・ケミカルの合弁会社が進める第1期は、敷地390ヘクタール余りで、建設費は6億2,000万米ドル(約670億円)を見込む。現段階では、工事を加速するための追加投資は行わない方針だ。

また精製には、国産原油の利用を見込む。シンガポールの新興企業クリスエナジーは、タイ湾沖アプサラ油田でカンボジア初となる原油生産を年内にも開始予定だが、ハン・キエン会長は、「クリスエナジーとはまだ合意に達していない」と明かした。

鉱業・エネルギー省によれば、18年の石油製品の国内消費量は250万トンで、前年を10%上回った。石油製品は主にシンガポール、タイ、ベトナムから輸入されている。

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