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【台湾】エバー航空スト、組合側が態度軟化[運輸](2019/06/26)

航空大手の長栄航空(エバー航空)の一部客室乗務員が待遇改善などを求めて20日からストライキを実施している問題で、組合側はこれまでの態度を軟化させる動きをみせており、ストの早期終結への期待が高まっている。ただ、欠航便の増加は続いており、これによるエバー航空の損失額は24日までで8億2,000万台湾元(28億3,000万円)に上ったとみられる。

25日付台湾各メディアが伝えた。ストを主導している台湾の各航空会社の客室乗務員が加入する労働組合、桃園市空服員職業工会(空服工会)は23日、交渉が難航していた海外便の乗務員に対する手当について、当初の要求である1日当たり150元にこだわらない姿勢を表明。

24日夜には、双方の意見の隔たりが大きかった非組合員が組合員と同様の待遇を享受する「ただ乗り」の禁止と組合員からの董事(取締役)選出について、「交渉の余地がある」と述べた。さらに25日までに、今回のストでエバー航空に突き付けていた8項目全てについても「話し合いに応じる用意がある」との考えを表明した。ただ、25日午後時点では具体的な労使交渉再開のめどは立っていない。

一方、ストによる欠航便は増え続けており、20~24日で200便以上が欠航。26日の便についても、25日午後時点で台北(桃園)―大阪のBR178便や台北(桃園)―沖縄のBR112便など多数の日本便を含む100便以上が欠航となっている。

また、夏休み期間中の座席予約率も、予想を下回っているといい、本来は繁忙期の第3四半期(7~9月)の業績もストの影響を受けるとみられる。

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