【香港】東方海外、北米航路6便の運航を停止[運輸](2019/06/25)
香港のコンテナ海運大手、オリエント・オーバーシーズ・インターナショナル(東方海外国際、OOIL)は、太平洋を横断する6月出発分の北米航路6便の運航を停止したと発表した。貨物輸送の需要縮小を見込んだ措置と説明した。24日付明報が伝えた。
北米航路に関して、OOILは5月下旬にも計4便の運航を停止しており、わずか1カ月で10便の運航を停止した。今後も北米便の停止措置を継続していくかどうかについては、「市場に多くの不確実性が存在し、現時点で評価・予測するのは難しい」としながらも、「必要があれば適宜調整していく」と説明した。
OOILが今回運航を停止した6便の内訳は、往路3便、復路3便。多くが週1回の頻度で運航され、輸送日数は17日から22日となっている。
米通商代表部(USTR)は15日(米東部時間)、年額2,000億米ドル(約21兆4,700億円)相当の中国からの輸入品に対する追加関税率の10%から25%への引き上げを実施した。
運送業者で構成する香港荷主評議会(HKSC)の何立基(サニー・ホー)執行総幹事(事務局長)は、「輸出企業が生産拠点を中国本土からその他地域に移転させる動きがある点を踏まえ、香港・本土と北米間の海運需要は当面縮小が続く」と見通した。