【タイ】サイアム商銀合弁、資産管理サービス開始[金融](2019/06/13)
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タイのサイアム商業銀行(SCB)とスイスのプライベートバンキング大手ジュリアス・ベアの合弁会社SCBジュリアス・ベアは12日、タイの富裕層を対象とした資産管理サービスの提供を開始すると発表した。
1億バーツ(約3億4,700万円)の資産を有していることがサービスを受ける条件となる。チララワン最高経営責任者(CEO)は、「タイの富裕層向けの市場は過去数年間にわたり成長し続けている。今後も継続的な成長が見込まれ、大きな商機となる可能性を秘めている」との期待を示した。
同社は併せてタイの富裕層に関する報告書「ウェルス・リポート・タイランド2019」を発表した。国内の富裕層351人を対象に実施した調査によると、2018年の総資産額は3,411億米ドル(約36兆9,500億円)で、名目国内総生産(GDP)の67.6%を占めた。15~20年における富裕層の総資産額の年平均成長率(CAGR)は9.9%とされ、20年には4,012億米ドルまで拡大し、名目GDPの71%を占めると見込まれている。
調査対象者のうち「資産管理に関心がある」との回答は56%に上り、「資産管理をせずに保持したい」(41%)との回答を上回った。
SCBジュリアス・ベアは、今年4月に設立された。資本金は18億バーツで、SCBが60%、ジュリアス・ベアが40%出資する。