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【ミャンマー】高度人材育成へ、日本企業が大学と連携[経済](2019/06/10)

電線工事業や人材派遣業を展開するKRMコーポレーション(岐阜県羽鳥市)は、ミャンマーの大学と連携した高度人材育成プログラムを開始する。8日にヤンゴン大学で式典を行った。ミャンマー人材の弱みとされる創造性や提案力の強化に主眼を置いた内容とし、学生の就業機会拡大につなげるという。

「IKUSEI」と名付けたプログラムの受講には、ヤンゴン大学を含む国内11大学から110人の応募があり、審査を通過した30人が参加する。学生6人で構成する5チームがそれぞれ、国連が2030年までに達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿う社会課題や環境問題などから独自の題材を選び、その解決策を討論や情報収集によって導き出す。3カ月後に結果を発表し、優秀チームが賞金を得られる。

KRMコーポレーションの谷真孝代表は式典で、「急激な変化を遂げたミャンマーには、新たな歴史をつくる時代がきている。前例のない答えを自ら見つけ出すプロセスをプログラムを通じて学んで欲しい」とあいさつ。参加者の1人であるピョー・ザー・ザー・ミンさん(20)は「これまで大学などで受けてきた授業は知識を覚えることが中心だった。プログラムに参加して新しい経験ができると期待している」と話した。

高度人材育成プログラムの開始式典で集った大学生とKRMコーポレーションの関係者ら=8日、ヤンゴン(NNA)

高度人材育成プログラムの開始式典で集った大学生とKRMコーポレーションの関係者ら=8日、ヤンゴン(NNA)

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