【中国】環境汚染の行政処分、1~4月は3.6万件[経済](2019/06/14)
中国生態環境省は12日、1~4月に環境汚染などにより下した行政処分が3万6,465件に達したと明らかにした。罰金は総額28億600万元(約438億8,500万円)で、1件当たりの平均額では7万7,000元となった。
省・自治区・直轄市ごとに見た行政処分件数のワーストは広東省、河北省、山東省、江蘇省、河南省の順。罰金額では広東、江蘇、山東、河北、河南の順となっている。
同省は、同期に処分した環境汚染犯罪の「典型事例」を複数紹介している。
浙江省杭州市臨安区の環境当局に1月30日、山中に大量の廃油が入った容器が捨てられているとの通報があった。当局は刑事事件として公安局に連絡。捜査の結果、3月5日になり同市余杭区にある包装製品メーカーの犯行であることが発覚し、これまでに関係者5人が逮捕された。
重慶市長寿区の環境当局は1月8日、市内の建材加工企業へ立ち入り検査を実施し、同社が環境関連の行政手続きを経ずに鉄鋼スラグの分別作業を行っているのを発見した。当局は1月9日、同社に対し作業の停止命令を通知。ただ2月21日に再検査を実施した際にも作業が続けられていたため、罰金2万5,000元を科すとともに、責任者を拘束した。