【シンガポール】ダウの農業化学品会社、ア太統括拠点を開所[化学](2019/05/30)

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「アジア太平洋地域の農家の生産性向上に貢献したい」と話すコルテバ・アグリサイエンスのピーター・フォード氏(左)=29日、シンガポール中部(NNA撮影)

「アジア太平洋地域の農家の生産性向上に貢献したい」と話すコルテバ・アグリサイエンスのピーター・フォード氏(左)=29日、シンガポール中部(NNA撮影)

米化学大手ダウ・デュポンから経営分離する農業化学コルテバ・アグリサイエンスは29日、シンガポールにアジア太平洋統括拠点を正式に開所した。グループ再編前は3社あった農業化学会社を統合し、一貫した戦略の下、潜在成長性の高い域内で事業拡大を図る。最新の設備を備えた世界で4カ所目となる研究開発(R&D)施設も設置し、各地の主要作物や気候に特化した商品開発を行う。

中部ブオナビスタのバイオ研究集積地バイオポリス内に統括拠点を設置した。投資額は非公表。研究者やデータサイエンティストなど80人を擁する。

同拠点では、アジア太平洋全域向けのソリューションを開発・提供する。より使い勝手の良い農薬のR&Dに加え、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)を導入したアグリテック(ITを活用した農業サービス)の開発も行う。

具体的には、スマートフォン向けアプリなどを通じた、◇天候の予測◇農薬散布や収穫の最適なタイミングの算出◇病害発生の予測◇画像認識による病害の診断――などの技術を開発していく考え。すでにインドではアプリを提供しており、今後対象地域を拡大していく。

コルテバ・アグリサイエンスによると、同社の世界全体の売上高のうち、アジア太平洋地域が占める割合は8%と地域別で最も小さい。

アジア太平洋地域担当プレジデントのピーター・フォード氏はNNAの取材に対し、「具体的な数値目標はまだ決めていないが、比率を引き上げていくのは確実だ」と説明。その上で、「世界全体では事業成長率を年平均1~2%に設定しているが、(今後の人口増加が見込める)アジア太平洋地域では2倍以上のスピードで成長させる」と話した。

コルテバ・アグリサイエンスはダウ・デュポン傘下のダウ・アグロサイエンス、デュポン・パイオニア、デュポン・クロップ・プロテクションの3社を統合した新会社。6月1日にニューヨーク証券取引所に上場し、正式にダウ・デュポンから経営分離する。

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