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【中国】「中部の興隆」新局面に、習総書記が指示[経済](2019/05/24)

中国共産党の習近平総書記(国家主席)は20~22日に江西省を視察し、中部地区の開発戦略「中部地区崛起(中部地区の興隆)」の新局面を切り開くよう関係各省や政府部門の責任者らに指示した。東部沿海地区に比べ発展が遅れている中部地区の興隆を促すため、政策や制度面から同地区へのてこ入れが強まりそうだ。

習総書記は南昌市で21日、中部地区の興隆をテーマにした会議を主宰。同戦略を推進する上で◇製造業の質の高い発展◇重要分野におけるイノベーション能力の向上◇ビジネス環境の改善◇新興産業および東部地区などからの産業移転の積極的な受け入れ◇対外開放の拡大◇環境に配慮した発展◇民生分野への適切な対応◇政策と制度の整備――の8点を重視する方針を示した。

同戦略の対象となるのは山西、安徽、江西、河南、湖北、湖南の6省。農業が盛んでエネルギー資源も豊富な戦略的要衝でありながら、「西部大開発」や「東北振興」の間に埋もれていた地域を活性化させるため、共産党と政府は2006年から発展促進に向けた国家政策を相次いで講じている。

今回の会議には対象6省のトップである共産党委員会書記が全て招集され、中央からは劉鶴副首相、国家発展改革委員会(発改委)の何立峰主任らが視察に同行した。習氏は3日間の視察中、現地のレアアース(希土類)関連企業や共産党の革命ゆかりの地なども訪れた。

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