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【フィリピン】オリコ、自動車ローンで進出[金融](2019/05/20)

オリエントコーポレーションは、年内にフィリピンの自動車ローン事業に参入する。現地子会社を9月に設立し、12月に営業を開始する予定だ。海外進出はタイに次ぐ2カ国目。自動車保有台数が拡大する同国で、中古車ローンを中心にシェア獲得を狙う。

関係当局の許認可が下り次第、現地法人オリコ・オートファイナンス・フィリピンをマニラ首都圏に設立する。資本金は6億ペソ(約13億円)で、オリエントコーポレーションが100%出資する。

同社の広報担当者はNNAに対し、「フィリピンでは、新車購入によるローンの利用率が80%と広く普及している。一方、中古車ローンを手掛けるのは地銀など限定的で、利用率も50%にとどまっている」と指摘。中間所得層が増え、自動車の需要が高まっている同国で、中古車ローンをメインに他社との差別化を図り市場開拓を進める方針を示した。

同社は、19年度からの新中期経営計画で、アジアへの事業展開の拡大を重要戦略に掲げる。22年3月期には海外事業の純利益を、19年3月期比で約10倍に引き上げることを目指す。「今後は、自動車ローン需要の高い中国やインドネシア、カンボジアなどへの進出も検討している」(広報担当者)という。

19年3月期(18年4月~19年3月)決算は、売上高が前期比4.0%増の2,333億6,900万円、純利益が3.1%増の288億7,700万円だった。オートローンを含む個品割賦事業の売上高は全体の3割強を占めた。

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