【インド】日精ASB、22億円で金型生産設備を増強[製造](2019/05/13)
ペットボトル成形機大手の日精エー・エス・ビー機械(日精ASB機械)は10日、インドでの金型生産を拡大すると発表した。既存の金型生産設備がフル稼働の状態であることから、22億円を投じて新設備を導入する。
西部マハラシュトラ州のムンバイ郊外で運営するインド第3工場に、ペットボトルなどの生産に使用する金型の生産設備を追加する。広報担当者はNNAに対し、「生産量や売上高の目標は非開示だが、需要は伸びており、短期間で投資を回収できる」と話した。2020年6月までに設置作業を完了させる。
日精ASB機械は成形機や金型などを世界各国で販売する。18年9月期(17年10月~18年9月)の売上高は前期比5%減の278億3,400万円。地域別の内訳は、南・西アジアが89億円、米州が84億円、欧州が66億円、日本が22億円、東アジアが15億円だった。
生産拠点は日本とインドの2カ国で、インドは1997年に設立した全額出資子会社ASBインターナショナルが、成形機と金型の生産を担っている。工場面積1万5,400平方メートルの第1工場、7,200平方メートルの第2工場に加え、17~18年に47億円を投じて2万4,000平方メートルの第3工場を設置した。広報担当者は「金型はインドが中心となって生産し、国内外へ出荷している」と話した。