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【香港】1Qの経済成長鈍化、1.3%以下=財政長官[経済](2019/04/30)

香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は28日、自身のブログを更新し、香港経済の成長率が2019年第1四半期(1~3月)に鈍化したと指摘した。世界的な先行き不透明感が香港経済に影響し、成長率は前四半期(18年10~12月)の1.3%を下回ったという。

輸出や小売売上高の不振が悪材料になったほか、比較対象となる前年同期の数値(4.6%成長)が高かったことも成長率鈍化の理由に挙げた。

一方、香港を訪れる旅行者の増加を受けて、第1四半期はサービス輸出が上向いたと指摘。失業率が依然低水準で推移しているほか、各種の景況感指数が改善に向かっていることも紹介した。

陳財政長官は「第1四半期の経済成長率はわずかな伸び幅にとどまる」と表現したものの、中国本土経済の回復や米中貿易摩擦の緊張緩和、香港株式市場の復調といった好材料を列挙し、「今後の見通しを過度に心配する必要はない」と強調した。

■GDP発表方法を変更

香港政府統計処は今年から経済成長率の発表方法を改める。まず統計期間の終了から約1カ月後に見込み値を出し、その後、見込み値を修正して速報値を発表する。見込み値は初めての試みで、従来よりも早く数値を出すことになる。

第1四半期の経済成長率の見込み値は5月2日、速報値は5月17日にそれぞれ発表する予定。17日は19年の経済予測値も併せて出す。

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