【インドネシア】国産電動バイクと伊バイクの2社が初出展[車両](2019/04/26)
インドネシアの首都ジャカルタで25日に開幕した自動車展示会「インドネシア国際モーターショー(IIMS)」に、国産電動スクーター「GESITS(グシッツ)」とイタリアのスクーター「ランブレッタ」が初出展した。両ブランドとも7月以降に販売を開始する。
グシッツの製造販売を手掛けるグシッツ・テクノログレス・インドのハルン最高経営責任者(CEO)によると、価格は2,495万ルピア(約19万7,000円)から。IIMS会場で先行予約した場合の特別価格を2,350万ルピアに設定した。7月には引き渡しを開始できる見通しで、「電動スクーターは従来のガソリン車と比べて7割程度、燃料代を削減できる」と強調した。
ハルンCEOは「今年は2万~2万5,000台を生産し、2万台を販売する。既に企業から3万台、個人消費者から5,000台の注文を受けている」と説明。来年は勤務シフトを2交代制にして生産能力を高め、10万台を生産するという。また、近く複数の大都市に旗艦店を設置することも計画している。
グシックは、建設ウィジャヤ・カルヤ・インダストリ・アンド・コンストラクシや電力PLN、兵器製造会社ピンダッドなど、複数の国営企業の協力を得て開発された。1時間で150キロメートルまで走行が可能で、フル充電には3~4時間を要する。
■伊ランブレッタも参入
ランブレッタのインドネシア正規代理店スクーター・モーター・インドネシア(SMI)は、スクーター「V200スペシャル」と「V125スペシャル」を発表した。ジャカルタでの販売価格はそれぞれ5,250万ルピア、4,450万ルピアに設定した。いずれもベトナムから完成車(CBU)を輸入販売する。
25日から先行予約の受け付けを開始し、8月には引き渡しを開始する予定。SMIのアドリアヌス・マーケティングマネジャーは「今年はジャカルタとバリ島での販売に注力し、来年は西ジャワや東ジャワ、中ジャワなど各州にも販路を拡大する」と述べた。