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【シンガポール】音楽配信スペースシャワー、地場企業に出資[媒体](2019/04/25)

音楽専門チャンネルやライブハウスの運営を手掛けるスペースシャワーネットワーク(東京都港区)は24日、自社開発の電子チケット販売プラットフォームを運営するシンガポールのザイコ(Zaiko)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。自社の音楽エンターテインメント事業と組み合わせることで、企業価値を高めるのが狙い。出資額や出資比率などは明らかにしていない。

ザイコは、イベント主催者やデジタルメディア企業向けにホワイトレーベル(他社の仕組みを利用して独自ブランドで運営する手法)の電子チケット販売プラットフォーム「Zaiko」を運営する。チケットの在庫をシステム上で一元管理することで複数の販売先と取引でき、初期費用や運用コストも不要だ。日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語など多言語に対応している。

イベント主催者は同プラットフォームを利用し、イベント情報・ニュース関連のサイトやライブハウスなどさまざまな窓口でチケットを直接販売できるほか、チケット購入客のデータマーケティングも可能になる。日本でも既にハイテク関連イベントや大型夏フェスなどで導入実績がある。

スペースシャワーネットワークは、アーティストとファンをITソリューションでつなぐ次世代チケットソリューションとしてザイコのプラットフォームを活用する。訪日外国人の需要動向や、「ナイトタイムエコノミー(夜の観光・経済活性化)」に関連する事業のノウハウ獲得、人脈拡大を図る上でも今回の出資は有効だと判断した。

スペースシャワーネットワークの広報担当者はNNAに対し、「これまで当社のライブハウスなどでザイコのプラットフォームを利用した実績はあるが、自社事業として電子チケット販売プラットフォームは展開していなかった」と説明した。

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