【フィリピン】オンラインの関税評価、全国で試験運用開始[経済](2019/04/15)
フィリピンの関税局(BOC)は12日、オンラインで輸入品の課税標準となる価格を評価する「国家価値評価システム(NVVS)」の試験運用を8日に開始したと発表した。適切な関税の徴収を図るだけでなく、密輸品の流入を食い止めるのが狙い。
NVVSは全国の港湾を網羅し、HSコードや品目の詳細、原産国などのデータに基づき、輸入品の課税標準価格をオンラインで評価し、決定する仕組み。BOCの担当者が、NVVSを通じて算出された価格を基に、輸入業者が申告した価格が適正かどうかを確認する。
13日付地元各紙によると、NVVSの創設は、BOCのゲレロ局長が実現に意欲を示していた「優先プロジェクト」の一つ。同局長が昨年10月に現職に就任して以来、BOCの担当者はNVVSの稼働に向けた準備を進めていたという。