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【ベトナム】繊維の国際展示会「サイゴンテックス」開幕[繊維](2019/04/11)

繊維・アパレル産業の国際展示会「サイゴンテックス」が10日、ホーチミン市7区のサイゴン展示会議センター(SECC)で開幕した。中国や日本、韓国、台湾などの企業を中心に25カ国・地域の1,042社が出展しており、13日まで開催される。

ホーチミン市で10日、繊維・アパレル業界の展示会「サイゴンテックス」が開幕した。国内外から1,000社以上が出展している

ホーチミン市で10日、繊維・アパレル業界の展示会「サイゴンテックス」が開幕した。国内外から1,000社以上が出展している

繊維や縫製業はベトナムの主力産業のひとつ。近年の「チャイナプラスワン」の流れに加え、昨年からは米中の貿易摩擦の影響もあり各社は「中国からベトナムへの生産移管が大幅に増えている」と口をそろえた。また、米国からの受注が増えていることで、関連機器を買い増す動きも強まっている。メーカーには取引先から、受注増に対応するために自動化を進めることで作業の正確さを高め、生産性を向上させたいという要望が多く寄せられているという。

ペガサスミシン(大阪市)は、布を送る「送り歯」を3枚搭載した世界初のモデル「LaRgo」を展示。異なる布を正確に縫い合わせることができる機能をアピールした。北部ハイズオン省の工場で生産する機器は大部分を輸出しているが、国内向けの需要も堅調という。アジア製の競合機に比べて日本製の価格は高いものの、同社の関係者は、正確な縫い合わせなど高付加価値の機能に加え、「寿命が長いことや故障が少ないことなどを訴求し、受注増を目指している」と語った。

■島精機は自動裁断機を展示

ブラザー工業はモノのインターネット(IoT)を活用した「つながるミシン」として「NEXIO」シリーズを展示。不良品率や工員の作業時間といったデータを吸い上げることができ、生産の問題点を細かく分析することが可能になる。工場1カ所につき数百台を納入することもあるが、生産ラインの主要な地点に設置することで、まずは数台のみ導入する選択肢もある。データを集めた後の分析方法については、ブラザーのスタッフが工場を支援するなど、機器を導入した後のサポートを充実させることに注力する。

島精機製作所は自動裁断機「P―CAM」シリーズを展示。手作業に比べて正確に裁断ができるようになることで、ロスやトラブルが減り生産性を向上させることが可能な点を訴求した。人件費の節約でも導入効果が見込める。近年は自動車用のシートなどアパレル以外の大規模な受注も増えているという。

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