【ミャンマー】スポーツX、ミャンマープロリーグと合弁[経済](2019/04/11)
アジアでのサッカースクール運営などを手掛けるスポーツX(京都市)は9日、ミャンマーのプロサッカーリーグ「ミャンマー・ナショナルリーグ(MNL)」と合弁会社を設立し、サッカー選手、指導者の育成を中心とする事業を展開することを明らかにした。日本の民間企業が特定国のプロリーグと合弁会社をつくり、事業展開するのは珍しい。
スポーツXは、プロスポーツクラブの設立や経営コンサルティング、スポーツを通じた人材育成などを展開。グループ会社でスクール事業を手掛けており、日本、ベトナム、シンガポールの子どもたち約1万3,000人にサッカーを教えている。
ミャンマーでの合弁会社「ミャンマー・ジャパン・フットボール・デベロップメント」設立に向けては、MNLチェアマンで大手財閥マックス・ミャンマーの創業者でもあるゾー・ゾー氏との出会いを縁に、昨年から準備を進めてきた。資本金は100万米ドル(約1億1,120万円)で、出資比率はスポーツXが8割、MNLが2割。
サッカースクールを展開して選手の育成を進め、ミャンマー代表チームの強化につなげる。また、リーグを活性化するためのスポンサーの獲得やマーケティングも行う。
9日に最大都市ヤンゴンで行われた会見で、MNLのサイ・サム・トゥン副チェアマンは「会社設立の手続きが滞りなく進めば、5月から事業を始める。ミャンマーサッカーのレベルを上げるとともに、スポンサー確保にも日本のノウハウを生かせる」と期待。スポーツXの小山淳社長は「(スクール事業で)100万人の生徒数を目指す。草の根でアジアナンバーワンの組織をつくりたい」と語った。
人口5,300万人を抱え、サッカー人気が高いミャンマーでは、所得の向上とともにサッカースクールの人気が高まっている。日系ではサッカーJ2の「アルビレックス新潟」も拠点を設け、2015年から開始したスクール事業を順調に成長させている。