【カンボジア】交通事故死50%減目標、来年達成は困難[社会](2019/04/10)
サル・ケン内相は8日、2020年半ばまでに交通事故による年間死者数を10年比50%減の1,600人にする国家目標を達成できない可能性があるとの見解を示した。クメール・タイムズ(電子版)が8日伝えた。
サル・ケン内相は国家道路安全委員会(NRSC)委員長を兼務しており、北西部バッタンバン州で行った演説で、「今年は前年を上回るペースで死亡事故が起きている」と懸念を表明した。NRSCによれば、18年の死者数は1,761人と1日平均5人だったが、今年は3月までで1日平均7人に増えているという。
11~20年に交通事故による死者を半減するという目標は、10年に国連で採択され、NRSCは11年5月、国連目標に準拠して、10年に3,200人だった死者数を20年に1,600人にする目標を設定した。
ただカンボジアでは、当局の道路交通関連法の執行能力が低いことや、道路インフラが未整備なこと、市民の交通関連法への理解不足が目標達成の足かせになっている。