【ベトナム】不動産TMS、日本で投資誘致セミナー[経済](2019/04/09)
ベトナムの不動産・人材派遣大手のTMSグループは8日、東京都内で同社への不動産投資や協業を呼び掛けるセミナーを開催した。
グエン・バー・ルアン会長は、既存取得分を含め合計5万ヘクタールの開発用地を早期に確保したいと話す。ルアン氏は、ベトナム政府は日本・韓国・台湾などからの製造業誘致に成功したと述べた上で、「今後は国際水準のホテルや学校、病院、子ども用娯楽施設の建設が必要で、日本からの投資や協業パートナーを見つけたい」と、200人を超える参加者の前で熱弁を振るった。
TMSグループは、ベトナム人労働者を外国に派遣する企業としてルアン氏が2004年8月に創業。不動産事業は07年に開始し、中部ダナン市や中南部ビンディン省クイニョンにリゾート物件を保有する。
同社は今後、日系メーカーが集積する北部ビンフック省に3億米ドル(約334億円)を投じる「TMSグリーン・ダイヤモンド」(155ヘクタール)、中南部ビントゥアン省に15億米ドルを投じる「TMSワールド・ビントゥアン」(1,020ヘクタール)など全国で5つの大型投資を計画。住居やホテルだけではなく、病院や学校も建設・運営する計画だ。
同社が投資促進に関するセミナーを国外で開催するのは日本が初めて。きょう9日には大阪、あす10日には福岡で開催する。