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【シンガポール】クレジットカードで改札通過、4日から[運輸](2019/04/02)

シンガポールで4日から、公共交通機関の改札を米マスターカードのクレジットカードの非接触決済を利用して通過できるようになる。年内には米ビザのカードも対象となる予定だ。シンガポール陸上交通庁(LTA)が1日発表した。

銀行系デビット・クレジットカードでマスターカードの非接触決済機能を持つカードで改札を通過できるようになる。従来の交通系ICカードと同様に、MRT(地下鉄・高架鉄道)の改札機や路線バスの運賃機にかざすだけで運賃の決済が行われる。

交通系ICカードは残高が足りなくなると券売機などで入金(チャージ)する必要があるが、デビット・クレジットカードを使うと銀行口座から直接運賃が引き落とされるため、入金の手間が省ける。

アップルペイ、グーグルペイ、フィットビットペイ、サムスンペイなどの電子決済機能を搭載したスマートフォンでも利用できる。

これまで交通系ICカードの機能が搭載されたマスターカードのクレジットカードなどを利用し、改札を通過していた人は、そのままチャージ式のICカード機能を使い続けるか、チャージの必要がない非接触決済に切り替えるか選択できる。切り替えの手続きは駅の券売機で可能だ。

LTAはデビット・クレジットカードに対応した新たな運賃決済システムを「シンプリーゴー」と称し、運賃決済の合理化を進めている。ポータルサイト(TransitLink SimplyGo Portal)とスマートフォン向けアプリ(TL SimplyGo)も提供し、クレジットカードを使った運賃決済の履歴を確認できるようにする。アプリには決済完了のプッシュ通知機能を付ける。

LTAはこのほか、年内にシンプリーゴーのポータルサイトまたはアプリを通じて、交通系ICカードに入金するサービスを導入する。

シンガポールで4日から、米マスターカードのクレジットカードなどで駅の改札を通過できるようになる=1日、シンガポール中心部(NNA撮影)

シンガポールで4日から、米マスターカードのクレジットカードなどで駅の改札を通過できるようになる=1日、シンガポール中心部(NNA撮影)

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