【インド】バジャジ、超小型四輪「キュート」発売[車両](2019/03/28)
インドの二輪・三輪車大手バジャジ・オートは26日、西部ラジャスタン州で小型四輪車(クアドリサイクル)「キュート(Qute)」を発売した。駅など公共交通機関から目的地までの「ラストワンマイル」を結ぶ車両として拡販する。ビジネス・ライン(電子版)が伝えた。
キュートは排気量216ccの水冷4バルブエンジンを搭載する。ガソリンモデルと圧縮天然ガス(CNG)モデルがあり、最大出力は8.08キロワット(kW)、最高時速は70キロとなる。ラジャスタン州ジャイプールでの店頭価格は、ガソリン車が26万2,193ルピー(約42万円)、CNG車28万2,239ルピー。
車両重量は451キログラム。バジャジは燃費がガソリン1リットル当たり35キロ、CNG1キログラム当たり43キロで、経済性と環境性能に優れた車両としてPRしている。
バジャジは2010年代前半にキュートを開発したが、安全性の懸念などから販売許可を得られなかった。インド自動車調査協会(ARAI)が昨年、クアドリサイクルの安全基準などを設け、政府が新たな四輪車のカテゴリーとして認めたことで販売の道が開けた。
バジャジは、スリランカ、バングラデシュといったインド周辺国や、中東、アフリカ、中南米などの計35カ国にキュートを輸出する計画だ。