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【シンガポール】ストライダーズ、ジェット機事業で地場と提携[運輸](2019/03/28)

不動産・投資事業を手掛けるジャスダック上場のストライダーズ(東京都港区)は27日、シンガポールのウイングス・オーバー・アジア(WOA)とビジネスジェット機の整備・修理・分解点検(MRO)事業について協力覚書を締結すると発表した。成長が期待されるビジネスジェット市場でMROサービスの需要取り込みを図る。

WOAはビジネスジェット機の販売、運航、整備を手掛け、シンガポール北東部にあるセレター空港にジェット機の格納庫を有する。

今回の覚書には、ストライダーズのほかに、中国・広州市に本拠を置く宏信通用航空(ホンサン・ジェネラル・アビエーション)とタイのタイ・エアロスペース・サービシズの2社も参加。両社はいずれもホンダジェットの代理店で、ホンサンは中国、タイ・エアロは東南アジア7カ国でそれぞれ展開している。

覚書に基づき4社は、事業の基本計画(マスタープラン)策定に着手する予定。ストライダーズの早川良太郎社長によると、ストライダーズによるWOAへの出資や施設建設のための投資などを視野に入れている。ホンダジェットに限らず、さまざまな小型ジェット機のMROを手掛ける方針という。

ストライダーズによると、小型ビジネスジェット市場は米国を中心に成長しており、今後アジア域内での近距離輸送の需要増加が見込まれる。今回の提携には、日系企業が多く工場を持つ東アジア、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域でスムーズなビジネスジェット移動ができるよう、インフラ整備を進める狙いがある。

覚書は31日付で締結する予定。マスタープランを策定し、年内には事業を開始する考えだ。

ストライダーズは、純粋持ち株会社として不動産やホテルなど多様な事業に投資。早川社長によると、今後成長が期待される市場として東南アジアに積極的に投資している。

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