【香港】キャセイの買収案件、日本線で相乗効果[運輸](2019/03/29)

香港の航空大手、キャセイパシフィック航空が27日、格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスの全株式を取得することで合意したと発表したことに絡み、オーストラリアの投資銀行マッコーリー・グループは、「日本路線の運航で2社はシナジー効果を生み出すことができる」との見方を示した。28日付星島日報などが伝えた。

マッコーリーによると、2社双方が重複しない香港―日本線は香港エクスプレスが鹿児島や熊本など7路線、キャセイが沖縄や札幌など4路線それぞれある。東京、大阪、名古屋、福岡は重複している。

明報によると、2社合わせたシェアは旅客輸送能力ベースで計算した場合、香港―東京線が58%、香港―大阪線が56%となる。

香港中文大学航空政策研究中心の袁志楽副主任は、航空ハブの香港に拠点を持つことで、2社は長距離、短距離客の乗り換え需要をそれぞれつかむことができると指摘。香港エクスプレスは日本の地方都市に多く乗り入れている強みがあり、価格面でも優位性があるとの見方を示した。

香港バプティスト大学財務・政策決定学科の麦萃才(ビリー・マック)准教授は、キャセイの買収によって、2社は香港国際空港の駐機場と滑走路の利用をうまく融通し合えるようになるとも指摘した。

■競争条例に抵触せず

香港の競争条例(独占禁止法に相当)の執行機関、競争事務委員会(公正取引委員会に相当、競争委)は、キャセイの買収案件に関して、「競争条例に抵触しない」と表明した。競争条例の合併に関するルールは航空業界が対象外になっている現状を説明した。

ただ、合併後に香港エクスプレスが航空券を大幅に値上げした場合は競争条例に抵触して、競争委がキャセイの調査に乗り出すと指摘する声もある。

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