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【マレーシア】糖尿病患者は25年に700万人、財政に影響も[医薬](2019/03/28)

マレーシアのズルキフリ・アフマド保健相は、国内の糖尿病患者が2025年までに700万人に倍増する可能性があると指摘し、医療費の増加が財政を圧迫すると警鐘を鳴らした。27日付スターが伝えた。

ズルキフリ保健相は、現在の糖尿病患者は360万人と説明。患者数が700万人に達すると、18歳以上の人口の31.3%を占めることになる。同相は、適切な体重管理と運動によって疾患を防ぐことができると話した。

加えて、医療費の増加が財政に影響するとの懸念を示した。同相は「慢性疾患の多くは公立病院で治療されている」と前置きした上で、11年の糖尿病治療に対する医療費は20億リンギ(約542億円)だったと指摘。同年の医療費予算の13%を占めたことになる。また、「社会的なコストを含めると、総額35億2,000万リンギに達する」と述べた。

世界銀行の調査によると、17年のマレーシアの糖尿病有病率(対象は20~79歳)は16.7%で、世界平均の8.5%を大きく上回る。東南アジア諸国連合(ASEAN)主要国の有病率は、シンガポールが11.0%、フィリピンが7.1%、タイが7.0%、インドネシアが6.3%、ベトナムが6.0%となっている。

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