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【香港】ヘンダーソンの李兆基氏、5月会長退任へ[建設](2019/03/22)

香港大手デベロッパーの恒基兆業地産(ヘンダーソンランド・デベロップメント)は20日、創業者の李兆基氏(91)が会長職と社長職を5月末で退任すると発表した。香港不動産業界では昨年の李嘉誠氏(90)に続く大物の退任となる。21日付香港経済日報などが伝えた。

高齢を理由に退任を決断した。5月28日に開かれる恒基兆業地産の株主総会後に正式決定する。後任にはいずれも副会長の李家傑氏と李家誠氏の息子2人が共同で会長と社長の職に就く見通し。

ただ李兆基氏は完全引退ではなく、取締役の職にはとどまり、引き続き恒基兆業地産の発展を見守る。

李兆基氏は1928年1月29日生まれで、広東省順徳の出身。順徳で経営していた家業の宝飾品店を15歳で切り盛りし、48年に1,000HKドル(現在のレートで約1万4,000円)を持って香港に移住。63年に郭得勝氏と馮景禧氏とともに不動産企業の「新鴻基企業」を設立し、73年には自身で恒基兆業を立ち上げた。

現在は恒基兆業地産のほか、恒基兆業発展(ヘンダーソン・インベストメント)や香港中華ガス(タウンガス)、港華ガス(タウンガス・チャイナ)など複数の香港上場企業を傘下に持ち、ヘンダーソングループの時価総額は5,000億HKドルを超える。

米経済誌フォーブスが発表した2019年の香港長者番付では、李兆基氏(資産300億米ドル=約3兆3,000億円)が2位に入った。慈善活動にも積極的で、これまでに数十億HKドルを域内外の教育・社会事業に寄付している。

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