【台湾】中国での18年機械輸入シェア、台湾は5位[製造](2019/03/06)
中国が2018年に輸入した機械の国・地域別シェアで台湾が5位だったことが、台湾経済部(経済産業省)統計処が5日に発表した台湾機械産業に関する統計で分かった。台湾のシェアは6.1%で、11年に比べて1.1ポイント拡大した。
18年に中国が機械を輸入した最大の相手国は日本で、全体の27.0%を占めた。2~4位は順に◇ドイツ:全体の16.1%◇米国:同11.9%◇韓国:同11.7%――。これら各国のシェアは、11年比で日本が3.3ポイント、ドイツが3.0ポイントそれぞれ縮小した一方、米国は2.3ポイント、韓国は2.7ポイントそれぞれ拡大した。
米国市場を見ると、台湾は18年の機械輸入の国・地域別シェアで全体の1.8%を占め、10位となり、11年の順位から2位上げた。上位は中国(全体の17.4%)、メキシコ(同14.3%)、日本(同12.6%)だった。
18年の台湾の機械輸出額は、前の年から続く景気回復や自動化設備の需要の伸びなどを背景に前年比7.1%増え、273億9,000万米ドル(約3兆600億円)で過去最高を記録した。ただ、第3四半期(7~9月)に入ると米中貿易摩擦の影響で中国の機械設備需要が減速。第4四半期(10~12月)の輸出額は前年同期比3.2%減と落ち込み、16年第4四半期から続いたプラス成長からマイナス成長に転じた。
輸出額を仕向け地別にみると、最大の中国が80億2,000万米ドルで全体の29.3%を占めた。2~5位は順に◇米国:全体の17.7%◇欧州:同13.5%◇東南アジア諸国連合(ASEAN):同13.4%◇日本:同7.5%――だった。
米中貿易摩擦の影響で対中輸出額は前年比3.2%減ったが、台湾の関連各社が積極的に他市場への売り込みを強化、米国向けは18.2%、日本向けは23.1%それぞれ増えた。