【シンガポール】加ボンバル、航空機サービスセンターを拡張[製造](2019/02/28)
カナダ系輸送機器大手のボンバルディアは27日、シンガポール北東部の「セレター航空産業団地(SAP)」にある航空機サービスセンターで拡張工事の起工式を実施した。特に航空市場の成長が著しいアジアで、MRO(整備・修理・分解点検)サービスの需要拡大に対応する。
ボンバルディアは2014年、同社製機材の保守・整備、改修などを手掛けるサービスセンターをSAPに開設。「リアジェット」「チャレンジャー」「グローバル」といった同社のビジネスジェット機を対象に保守・整備サービスを提供している。今回、既存センターの4倍超の面積となる約43万平方フィート(約3万9,948平方メートル)にまで施設を拡張する計画だ。新施設は20年に稼働する予定。航空機メーカーがアジア地域で展開する最大規模の機材保守センターとなる。
新センターでは、機材を塗装する専用施設や部品倉庫、機内内装センターなどを設置・拡大し、MROに加えて本格的な部品修理・分解点検サービスを提供できる体制を整える。
ボンバルディアは域内で、27年までに950機を納入する予定で、370億米ドル(約4兆840億円)の売り上げを見込んでいる。