【フィリピン】教育STI、買収で世界基準の船員学校開校[社会](2019/02/21)
教育事業を手掛けるフィリピンのSTIエデュケーション・システムズ・ホールディングスは19日、海技教育機関のNAMEIポリテクニック・インスティテュートを買収したと発表した。NAMEIは、マニラ市サンタメサに新設された「STIアカデミック・センター」で、今年度(2019年6月から新学期)から、船員などを目指すシニア・ハイスクール(高等学校)とカレッジの学生、最大9,000人の受け入れを始める。
買収額は公表していない。STIアカデミック・センターは、敷地面積3,691平方メートルに建つ10階建てのビルで、不動産評価額は7億2,700万ペソ(約15億5,000万円)。エアコン、薄型テレビ付きの教室、シミュレーション室、バスケットボール・コートなどを備える。1947年設立のNAMEIは、海運、船舶工学、造船学のコースを開講している。
STIのピーター・フェルナンデス社長兼最高執行責任者(COO)は、「NAMEIは大きく変わり、学生が自分の母校だけでなく国に対しても誇りを抱くような世界基準の教育機関になる」と述べた。同社によると、世界全体にいる150万人の船員のうち、約38万人はフィリピン人という。