【タイ】非正規雇用者の支援会議開催、厚労省が支援[社会](2019/02/20)
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タイの首都バンコクで17~18日、アジアの発展途上国におけるインフォーマルセクター労働者を支援する事業「国際労使ネットワークなどを通じた組織化による草の根支援事業(SGRA)」の政労使代表者会議が開催された。会議は8回目で、タイでは3回目の開催。日本の厚生労働省の補助事業で、事業の対象国となるタイをはじめとした7カ国の代表者が参加。各国のインフォーマルセクター労働者の支援状況を報告した。
日本の国際労働財団がSGRAを展開するタイ、ネパール、バングラデシュ、ラオス、ベトナム、スリランカ、カンボジアの代表者らが出席し、支援状況の成果や課題などを発表した。タイではインフォーマルセクター労働者とその家族を対象に、社会保障制度、家計改善、安全衛生、互助制度の理解促進に向けたライフサポートセミナーを実施。職の支援では、コメやハーブなどの有機栽培の職業訓練などを実施している。
会議の冒頭であいさつしたタイ労働省のウィワット副事務次官は、「急速な経済成長によって、アジア諸国において貧困層に属する人口は増加の一途をたどり、労働者間の収入、公的サービスへのアクセス、公的扶助など、あらゆる面で格差が広がっている」と指摘。行政による草の根レベルでの対策の重要性を強調した。タイでは農業関連の従事者やタクシー運転手などのインフォーマルセクター労働者が2,120万人いて、労働人口の過半を占めているという。