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【ミャンマー】三思会がクリニック開業、医療法人で初認可[医薬](2019/02/18)

社会医療法人社団、三思会(厚木市)は13日、ミャンマー最大都市ヤンゴンで海外初の拠点となるクリニック「ヤンゴン・ジャパン・メディカルセンター」を開所した。日本の医療法人として初めて、ミャンマー投資委員会(MIC)から認可を取得した。日本人医師、スタッフが常駐し、受付から診察・診断、会計まで日本語で受診できる。

ヤンゴン・ジャパン・メディカルセンターでは、経鼻対応の内視鏡を使って検査できる。内視鏡を持つ井上聡医師=14日、ヤンゴン(NNA)

ヤンゴン・ジャパン・メディカルセンターでは、経鼻対応の内視鏡を使って検査できる。内視鏡を持つ井上聡医師=14日、ヤンゴン(NNA)

神奈川県内で病院、介護施設などを展開する三思会が昨年、現地合弁会社を設立。開設準備を進めていた。現地法人の資本金は2億円。

ヤンゴン・ジャパン・メディカルセンターは、ミャンマー人の富裕層が多く住むヤンゴン中心部のバハン郡区に立地し、敷地面積は約670平方メートル。ミャンマーに住む日本人を含む外国人、ミャンマー人を対象に、外来診療と健康診断を行う。ミャンマーで現在、日本人医師が常駐する医療施設は同センターのみとなる。

ミャンマーでは、健康診断のために隣国のタイや自国に一時帰国する外国人が多いが、同センターでは、内視鏡やレントゲン、心電図、呼吸機能や眼底の検査などで、日本と同じ水準の診断が行える。

三思会の担当者によると、ミャンマーには内視鏡を使った診察ができる医師が近隣国に比べても少なく、現在も全国で50人に満たない。同センターでは豊富な経験のある日本人医師が常駐し、鼻孔から入れられる経鼻対応の内視鏡を用意する。また、内視鏡専用の自動洗浄機も備える。

高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病が多いミャンマー人の早期疾病発見、治療にもつなげたいという。

ヤンゴン中心部に開業したヤンゴン・ジャパン・メディカルセンター(NNA)

ヤンゴン中心部に開業したヤンゴン・ジャパン・メディカルセンター(NNA)

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