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【ミャンマー】日本映画祭、検閲で一部作品の上映中止に[媒体](2019/01/28)

ミャンマー最大都市ヤンゴンで25日に始まった「日本映画祭」で、国際交流基金アジアセンターなどが制作した、短編3作から成るオムニバス映画のうち日本編が、性的描写を含むと検閲で問題視され上映できなくなったことが27日までに分かった。

日本映画祭には、初日のオープニングから大勢のミャンマー人映画ファンが詰めかけた=25日、ヤンゴンのネピドーシネマ(NNA)

日本映画祭には、初日のオープニングから大勢のミャンマー人映画ファンが詰めかけた=25日、ヤンゴンのネピドーシネマ(NNA)

ミャンマーでは民政移管後も映画の検閲制度が残り、暴力シーンや性的な描写がある作品の上映が難しい。

上映が中止されたのは、アジアを題材にした「アジア三面鏡2018:Journey」の日本編。来日したインドネシア人夫婦を取り巻く人間模様を描いた。ヤンゴン環状線改修を題材にしたミャンマー編と、北京近郊を舞台に現代中国の親子関係を扱った中国編は予定通り公開された。

国際交流基金の担当者によると、ミャンマーの映画業界関係者からは、今回の日本映画祭に先立ち、ヤンゴンでのロケが行われたミャンマー編がある「アジア三面鏡」の上映に強い要望があった。

会場となった映画館は、ほぼ満員で盛況だった。国際交流基金の担当者は「2編だけでも公開にこぎつけ、多くの人に楽しんでもらえるよう努めた」と話している。

ミャンマーの日本映画祭は、ヤンゴンで来月3日まで、第2の都市マンダレーで来月8~10日まで。「アジア三面鏡」のほか、難民申請中の在日ミャンマー人家族の実話を基にした映画「僕の帰る場所」など13作品が上映される。オープニング式典が行われたヤンゴン中心部の「ネピドーシネマ」には、初日の封切り前から大勢の人が詰めかけた。

 

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