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【インド】スズキが西部州で第2工場、スイフト生産[車両](2019/01/21)

スズキは18日、インドで自動車を生産する100%子会社スズキ・モーター・グジャラート(SMG)が、西部グジャラート州の工場で第2工場を稼働し、今月からハッチバック「スイフト」の生産を開始したと発表した。20年の稼働を目指し、第3工場の建設も進めている。

スズキはインド国内の自動車需要の伸びと他国への輸出拡大を視野に入れ、2014年3月にSMGを設立。17年2月に第1工場を稼働し、同じ敷地内に第2工場とパワートレイン工場を建設していた。

第1工場ではハッチバック「バレーノ」とスイフト、第2工場ではスイフトを生産する。工場の年産能力はそれぞれ25万台。現地子会社マルチ・スズキの生産能力150万台と合わせ、スズキのインドでの四輪車の生産能力は200万台になる。

スズキのインドでの18年の四輪車販売数は前年比9%増の175万台、生産数は8%増の187万台だった。

■EV・HVによる環境配慮を宣言

スズキの鈴木俊宏社長は18日、グジャラート州ガンディナガルで開かれた同州の投資サミット「バイブラント・グジャラート」に参加し、開会式でスピーチした。

「スズキは20年にインドで電気自動車(EV)を発売する。より迅速に(排ガス削減)効果を生むため、EVと同時に圧縮天然ガス(CNG)車とハイブリッド車(HV)にも力を入れる。HVはトヨタ自動車の技術支援を受けて、大々的に打ち出していく」と語り、環境への配慮重視の姿勢を全面に押し出した。グジャラート州に対しては、継続的な投資を確約。第2工場に続き、20年に第3工場を稼働する予定であること、リチウムイオンバッテリー工場も建設中であることなどを紹介した。第3工場稼働後、グジャラートでの年産能力は75万台となる。

鈴木社長は「スズキは、『メーク・イン・インディア』のコンセプトに沿ってインドに新技術を投入すること、持続可能な移動手段のソリューションでインドに貢献していくことを約束する」とあいさつを締めくくった。

「バイブラント・グジャラート」の開会式でスピーチする鈴木俊宏社長=18日、グジャラート州(NNA撮影)

「バイブラント・グジャラート」の開会式でスピーチする鈴木俊宏社長=18日、グジャラート州(NNA撮影)

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