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【香港】青森県が食品商談会、加工品など売り込み[食品](2019/01/14)

青森県などは11日、香港九龍・尖沙咀で食品輸出商談会を開催した。青森県企業9社が、香港の小売企業やホテル、飲食店など約30社のバイヤーらに自社商材を売り込んだ。

商談会は青森県、青森銀行、みちのく銀行が共催。ホタテやなまこなどの海産加工品や豚肉、黒ニンニク、酒類などの商材が並んだ。みちのく銀国際業務部の小島寛生部長は、「市場で定着しているりんごをきっかけに、シードル(りんご酒)や豚肉などほかにもおいしいものがあると知ってもらいたい」と述べた。

JR東日本青森商業開発(青森市)は、青森県産のりんごを使って製造したシードルを持参した。これまで台湾やシンガポールへ単発で輸出した実績があるという。同社営業部の石井遥氏は、「事業を拡大させる中、アジアで青森のりんごが広く知られているという状況を生かしたい」と参加の理由を説明。その上で、「青森のりんごを原料に使っているということに加え、どんなシーンで提供していけるかということをうまく説明できれば売り込めるのではないか」と述べ、期待感を示した。

日本では200ミリリットルのボトルを450円で販売している。前日のスーパーマーケットでの視察では、高価格帯のシードルはあまり見かけなかったとして、「手の込んだ品質のよい高級品として理解してもらえたら」と述べた。

青森県にも訪問したことのある、香港企業の金裕水果の鄭政文董事は「香港の消費者は品質の高い日本の商品が好きだ」と述べ、会場を見て回った。同社ではりんごなどの果物や酒類を取り扱っているという。

青森県によると、県内ではインバウンド客や輸出に対して非常に前向きになっており、香港を含めた海外観光客の増加も非常によいニュースとして受け止められている。県観光国際戦略局の秋田佳紀局長は、「香港は貿易障壁が少なく、中華圏のネットワークもつながりやすい。消費者の感度が高く、日本の地方のよいものへのニーズもある」と指摘。「(海外市場の)大事な拠点」として、観光と物産を連動させた展開を進める方針を示した。

青森県産のりんごで作ったシードルを試飲する来場者の女性=11日、尖沙咀(NNA撮影)

青森県産のりんごで作ったシードルを試飲する来場者の女性=11日、尖沙咀(NNA撮影)

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