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【台湾】台湾の豚肉価格、アフリカ豚コレラの影響で下落[食品](2019/01/09)

2018年8月に中国でアフリカ豚コレラが流行して以後、台湾の豚肉価格が下落傾向にある。台湾にも感染が広がるのを恐れた養豚場が出荷を前倒しし、供給過多になったことが主な要因と考えられるが、一部の消費者には豚肉を使った料理を避ける動きも見受けられる。8日付自由時報などが伝えた。

台湾産豚肉の1キロ当たりの平均卸売価格は18年7月まで75台湾元(約265円)以上を維持。しかし8月に中国でアフリカ豚コレラの流行が確認されると、価格は右肩下がりで推移し、12月末には3日連続で70元を割り込んだ。1月は70元以上を維持しているものの、中南部の彰化、雲林、嘉義の各県では70元に届かない。

行政院農業委員会(農委会)蓄牧処の王忠恕・副処長は値下がりの要因について「養豚場が出荷を早めたため」と分析する。今後の見通しについては「春節(旧正月)連休を控え、間もなく豚肉の需要期に入る。価格は回復傾向に向かうだろう」と述べた。

ただ、滷肉飯(煮込み豚肉かけご飯)などの豚肉を使った一部の台湾料理店では、客足が減少しているという。アフリカ豚コレラは人には感染しないものの、滷肉飯店を営む簫さんは「豚肉の産地を聞いてくる客が少なくない。消費者の豚肉に対する信頼が揺らいでいる」と指摘。客の1人、李さんは「中国で豚が病死している惨状を見ると、確かに豚肉への購買意欲が減退する」と話す。農委会蓄牧処の王副処長は市民に対して「台湾の豚肉は健康かつ安全だ」と訴えた。

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