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【シンガポール】オンデマンドバスの試験運行、17日から開始[運輸](2018/12/04)

シンガポールで、路線バスをその時々の需要に応じて柔軟に運行するオンデマンドサービスの試験展開が近く始まる。陸上交通庁(LTA)が3日、詳細を公表した。

オンデマンドのバスサービスは、時刻表に沿ってバスを運行するのではなく、実際の需要に応じて一定エリア内でルートを柔軟に変更するもの。利用者はスマートフォン用アプリで最寄りの停留所にバスを呼び出すことができる。LTAは8月に、12月から半年にわたって試験運行を実施すると発表していた。

LTAによると、まずは17日から◇西部ジュロン地区のジュークーン◇湾岸部マリーナ地区から中心部ダウンタウン地区にかけてのエリア――の2カ所で試験運行を開始する。時間帯は祝日を除く月~金曜日の午前11時~午後3時、午後8時30分~11時45分(ジュークーンでは11時30分まで)で、公共交通運営大手SBSトランジットが運行を担う。利用者は対象区域内の移動が可能だ。

利用者がアプリで乗車予約を行うと、電子乗車券が発行される。乗車の際は運転手に電子乗車券を見せて、運賃を支払う。支払いには通常の路線バスと同じく、現金またはezリンクカードなど交通系ICカードが使用可能。ICカードの場合の運賃は当初、大人で一律0.77Sドル(約64円)。公共交通機関の運賃改定に伴い、今月29日以降は0.83Sドルとなる。

試験サービスの対象区域では引き続き通常の路線バスも運行するものの、オンデマンド運行を行う時間帯では通常よりも運行間隔が長くなるという。

また来年1月4日からは、金・土・祝前日の夜に中央商業地区(CBD)から東部ベドック、タンピネス行きのバスをオンデマンド方式で走らせる。時間帯は午後11時半~翌午前2時で、公共交通運営大手SMRTが運行する。ICカードで支払う場合の運賃は大人で一律4.5Sドル。

ジュークーンでのサービスには米バイア・トランスポーテーションが開発したアプリ「バスゴー」、マリーナ・ダウンタウン地区のサービスとCBDからベドック、タンピネスへのサービスには地場ミニストリー・オブ・ムーブメント(SWAT)の「バスナウ」が対応する。いずれも米アップルの「アップストア」、グーグルの「グーグルプレイ」からダウンロードできる。

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