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【台湾】太陽電池の茂迪、中国工場の拡張費用を未払いか[IT](2018/11/20)

太陽電池台湾大手の茂迪(モーテック・インダストリアル)が、中国工場の拡張を中断し、工事費用の支払いも遅滞しているもようだ。中国政府が太陽光発電への補助金を減らしたことによる需要減が原因とみられる。19日付蘋果日報などが伝えた。

茂迪が拡張工事を停止したとされるのは、安徽省馬鞍山市に設けている工場。年末の完工を目指し、今年2月に着工していた。だが工事を請け負った中国の建設会社、蘇州新景によると、8月に茂迪から中国政府による太陽光発電事業への補助金削減を理由に、工事の停止を通知されたという。

蘇州新景は契約に基づき、工事費用の支払いを要求。しかし茂迪からの支払いが遅滞し、作業員への給与の支払いも遅れたため、工場付近では抗議活動も行われたという。

両社は今月、支払額を1,000万人民元(約1億6,200万円)から600万人民元に引き下げるほか、改めて支払期日を設けることで合意した。

茂迪は指摘された件について、まだ声明を発表していないものの、中国の政策により需要が減っており、江蘇省昆山市と徐州市の工場では減産を図る方針であることを明らかにした。

中国政府は今年5月末に補助金削減などを盛り込んだ太陽光発電への引き締め策を発表。中国での需要減により太陽光発電関連の台湾企業は人員整理を実施するなど、経営体制の見直しを迫られていた。

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