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【フィリピン】PLDT子会社、IFCが4千万ドル出資[IT](2018/11/27)

フィリピンの通信最大手PLDTは26日、同社のデジタル部門ボイジャー・イノベーションズが、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)とIFCの新興アジア・ファンドからの出資を受け入れると発表した。IFCなどがボイジャーが発行する新株を4,000万米ドル(約45億3,000万円)で引き受ける契約を締結した。貧困層に金融サービスを提供する金融包摂(フィナンシャル・インクルージョン)の促進が狙いという。

PLDTは、IFCなどによるボイジャーへの出資比率を明らかにしていないものの、過半数には届かない。取引は年内に実施する予定だ。新興アジア・ファンドは、IFCの子会社IFCアセット・マネジメント(AMC)が運営する。

PLDTのマヌエル・パンギリナン会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で、資本関係を結んだIFCの精神にのっとり、革新的な金融サービスを創造して貧困層の金融アクセスを改善していくと抱負を述べた。調達資金で、デジタル金融サービスの事業規模を拡大する。

ボイジャーによる外部資本の受け入れは、PLDTが先月発表した、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と中国のインターネットサービス大手、騰訊(テンセント)を引受先とする1億7,500万米ドル相当の第三者割当増資に続く2件目で、ボイジャーは総額2億1,500万米ドルを調達することになる。両取引の完了後、PLDTによるボイジャーへの出資比率は50%未満になるが、筆頭株主の座は維持する。

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