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【シンガポール】コンフォート、自動運転バスの実証実験へ[運輸](2018/11/13)

シンガポールの陸運大手コンフォートデルグロは12日、来年3月からシンガポール国立大学(NUS)のキャンパス内で自動運転シャトルバスの実証実験を開始すると発表した。1年間にわたって実際の道路交通環境下で走行試験を実施し、将来の商用化を目指す。

実証実験はNUSのほか、地場の自動車販売会社インチケープ・シンガポール、フランスの新興企業イージーマイルと共同で実施。インチケープがプロジェクトの資金を拠出し、イージーマイルは独自開発した自動運転シャトルバス「EZ10」を提供する。電気を動力とするEZ10を使用した同様の実証実験は現在、ノルウェーでも行われている。

EZ10は乗客定員が15人。今回の実証実験では、NUSのケントリッジ・キャンパス内の1.6キロメートルの区間を走行する。安全性を確保するため、エンジニアが同乗。当初は乗客は運ばず、データ収集に専念する。その後、準備が整えば、乗客を乗せた状態での試験を開始する計画だ。

コンフォートデルグロはこれまで、傘下の公共交通運営大手SBSトランジットを通じ、南部セントーサ島と西部ジュロン島でそれぞれ進められている自動運転車の実証実験に参画。データ収集や運営体制の構築などを支援してきた。今回が同分野で3件目の取り組みとなる。

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