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【シンガポール】グラブ、現代自と域内でのEV導入で提携[運輸](2018/11/08)

握手を交わすグラブのアンソニー・タン最高経営責任者(CEO、左)と現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長(グラブ提供)

握手を交わすグラブのアンソニー・タン最高経営責任者(CEO、左)と現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長(グラブ提供)

シンガポールの配車サービス大手グラブと韓国の現代自動車グループは7日、東南アジア地域での電気自動車(EV)の利用促進で提携すると発表した。これに伴い、現代自グループ傘下の現代自動車と起亜自動車がグラブに計2億5,000万米ドル(約283億1,500万円)を出資する。

グラブ、現代自、起亜自の3社はEV活用の試験事業として、まずはシンガポールで来年、配車サービスの車両にEVを導入する。EVの利用で運転手のコストを抑えることを目指す。

また3社は、域内の政府機関、インフラ事業者などと協力し、急速充電が可能な充電ステーションの構築も進めていく方針。加えて、グラブを通じて営業する運転手向けのカスタム車両点検サービスの開発や、高温多湿な東南アジアでEVを効率的に活用する方法の研究なども共同で行う。

グラブのラッピングが施された現代自のEV「アイオニック」(グラブ提供)

グラブのラッピングが施された現代自のEV「アイオニック」(グラブ提供)

現代自動車グループのヨンチョウ・チ最高技術革新責任者(CIO)は、「東南アジアで幅広く展開するグラブは、域内でEV導入を加速させるのに最高のパートナーだ」と述べた。

グラブは先月、米マイクロソフト(MS)や旅行予約サイト大手ブッキング・ホールディングスからも出資を受けると発表しており、今回の現代自グループによる出資で、現在進めているシリーズHの資金調達額は総額27億米ドルに達した。

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