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【ベトナム】東急、三菱地所と合弁でマンション開発へ[建設](2018/11/02)

東京急行電鉄のベトナム合弁会社ベカメックス東急と三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が合弁会社の設立を発表した。1日にホーチミン市で設立発表と新規プロジェクトの事業説明会を実施。ベトナム南部のビンズオン省で分譲住宅プロジェクトに着手する。両社が海外で合同プロジェクトを手掛けるのは初めて。

東急と三菱地所が合弁で南部ビンズオン省に開発する新規大型プロジェクト「ソラ・ガーデンズ2」(左)の完成予想図(ベカメックス東急提供)

東急と三菱地所が合弁で南部ビンズオン省に開発する新規大型プロジェクト「ソラ・ガーデンズ2」(左)の完成予想図(ベカメックス東急提供)

合弁会社名は「BTMJRインベストメント」。10月に南部ビンズオン省ビンズオン新都市に設立した。資本金は2,200億ドン(940万米ドル、約10億6,000万円)で、べカメックス東急が55%、三菱地所レジデンスの完全子会社MJRインベストメントが45%出資した。

新規の分譲マンション「ソラ(SORA)ガーデンズ2」は、2019年春に着工。同年の夏から販売を開始し、21年夏ごろの引き渡しを予定している。敷地面積7,948平方メートルに地上24階建て約560戸からなる。

2ベッドルームと3ベッドルームを中心に1部屋あたり55〜101平方メートル、延べ床面積は8万4,297平方メートル。販売価格は、28億6,000万ドン(予定)から。べカメックス東急が15年に竣工(竣工)し、分譲した同ブランド名の「ソラ・ガーデンズ1」に隣接して建設される。低層階には商業施設を併設する。

■日本品質の住宅を

ソラ・ガーデンズ2のプロジェクトについては、BTMJRインベストメントの呉東健(おう・どんごん)社長が概要を説明。「エクストラライフ、極上の生活」をコンセプトに、「ジャパンクオリティーの良質な住宅」を提供する。

合弁会社を設立した東急の星野俊幸専務(左)と三菱地所レジデンスの四塚雄太郎専務=1日、ホーチミン市

合弁会社を設立した東急の星野俊幸専務(左)と三菱地所レジデンスの四塚雄太郎専務=1日、ホーチミン市

日本人による設計で、落ち着いたエントランスから家事の動線にまで配慮した間取りなど、細部へのこだわりも披露した。また、全部屋に「スマートホームシステム」を導入する予定という。

在ホーチミン日本総領事館の河上淳一総領事は、今年が日越外交関係樹立45周年であることに触れ、「両国の友好関係の象徴となることを期待する」などとベトナム語であいさつ。日本企業の投資先として注目を集めるビンズオン省だが、交通インフラなどの発展に伴い、今後ますます進出が進むだろうとした。

ベカメックス東急は、東急とベトナム国営の工業投資開発公社(ベカメックスIDC)の合弁で12年に設立。東急が65%、ベカメックスが35%出資した。同社は12年から同省で「東急ビンズオン田園都市」を推進している。

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