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【インド】デリーで1日から大気汚染防止措置、環境省[経済](2018/11/01)

インド環境・森林・気候変動省は10月30日、11月1~5日の期間限定で首都ニューデリーとその周辺の4都市(グルガオン、ノイダ、ファリダバード、ガジアバード)を対象に、大気汚染防止のための特別措置をとると発表した。ヒンズー教の灯明祭(ディワリ、今年は11月7日)に向けた爆竹使用の取り締まりが中心となるが、建設工事の一時中断なども盛り込んだ。

30日に開いた会議で決定した。期間中は対象5都市で建設現場の閉鎖を命じるほか、バイオマス(生物資源)や産業廃棄物の焼却も一時的に禁止。企業で違反が見つかった場合には、現場や工場の閉鎖を命じる。また、建設・解体廃棄物を運搬する際には、覆いをかけて飛散を防止しなくてはならず、違反車両は没収するとしている。

5都市で計52の専門チームを組織した。メンバーは環境・森林・気候変動省や中央汚染管理局(CPCB)、デリー政府、デリー公害規制委員会(DPCC)などの代表で構成。チーム数の内訳はデリーが44チーム、その他4都市が各2チーム。各地に人員を配置して取り締まりを行う。

■自動車全面禁止の可能性も

首都圏では10月に入ってから大気汚染が深刻化している。ニューデリーの大気汚染指数は10月30日、6段階の汚染度で最も悪い「深刻な状況」まで悪化していた。地元紙やロイター通信は、大気汚染がさらに悪化し非常事態レベルに達した場合には、デリーで11月1日から、乗用車やトラックの乗り入れが全面禁止となる可能性もあると報じている。

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