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【中国】自動車産業、「低成長が常態に」=工情省[車両](2018/10/24)

中国工業情報省(工情省)の辛国斌次官は23日開いた1~9月の工業・通信業の動向を説明する記者会見で、「中国自動車産業の高成長時代は既に終わった可能性があり、将来は低成長がおそらく常態になる」との見方を示した。

辛氏は中国メディアの質問に答え、自動車の生産台数と新車販売台数が7月から3カ月連続でマイナス成長と振るわないことについて、「正常なこと」との認識を表明。原因はいろいろ考えられるとした上で、その一つに生産台数、販売台数とも既に規模が相当膨らみ、比較対象が大きくなり過ぎている点を挙げた。

一方で辛氏は、中国の自動車産業にはまだ前向きな要素が多いとも指摘した。販売台数上位10社の市場シェアが90%に迫ったことに表れている集中(寡占)の進行を「良い現象だ」と分析。売上高の増加率が生産・販売台数の伸び率を上回っていることを取り上げ、自動車業界は基本的には健全との考えを示した。1~8月の自動車業界の売上高は前年同期比8.8%増と、決して低い伸び率ではないと指摘している。

エコカー(新エネルギー車=NEV)の1~9月の生産台数が73万5,000台、販売台数が72万1,000台を記録し、それぞれ73%増、81%増と高い伸びを示したことにも言及。この規模は世界をリードしていると強調した。

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