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【ミャンマー】健康、教育分野の新興企業に投資=TVP[IT](2018/10/22)

ミャンマー最大都市ヤンゴンを拠点とする日系投資会社トラスト・ベンチャー・パートナーズ(TVP)は、新興ベンチャーとして事業を拡大しているフィットネス予約アプリ「フレキシブル・パス」、家庭教師予約アプリ「MMテューターズ」の2社に新規投資を行った。

「フレキシブル・パス」は、TVP、ミャンマーの新興企業への投資を専門とするシンガポールのベンチャーキャピタル(VC)シード・ミャンマー、ミャンマーやベトナム、シンガポールのIT新興企業への投資を専門とするベトナムのVCファンド、ネストテックの計3社から資金を調達した。具体的な金額は明らかにしていないが、数十万米ドル(数千万円)規模。サービス提供地域の拡大と、サービスの種類の拡充に使用する。

フレキシブル・パスは、ヤンゴンのジムやフィットネスセンター、ホテルなど80カ所以上と提携。アプリで、提携施設のヨガや水泳、ボクシングなど19分野のフィットネスクラスを予約できる。2017年6月のサービス開始以降、利用者は1,000人を超え、予約件数は累計で1万件以上に達した。19年には第2の都市マンダレーでのサービス開始のほか、マッサージやスパなど美容分野への参入を計画している。

「MMテューターズ」は、公的教育が十分でないと考える家庭が多い実態に着目し、家庭教師を予約できるプラットフォームを構築。教師それぞれの評価が分かり、成績が上がったなどの効果も保護者と共有して可視化することで、信頼を獲得しているという。現在、同アプリに登録する大学生、教師は約800人。シード・ミャンマーとTVPが主体となり、数万米ドル規模の投資を行った。

■パンディヤーから誕生

ミャンマーでは2016年、ヤンゴンの情報通信技術(ICT)起業家支援組織パンディヤーが、米カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とするファウンダー・インスティチュート(FI)のヤンゴン校を開校した。以後、FIのカリキュラムを学んだ若者による新興企業が複数誕生しており、フレキシブル・パスとMMテューターも含まれる。TVPの後藤信介代表は今回の投資について「教育、健康などの分野で新たに生まれる課題に一石を投じている企業として、出資を決めた」と話している。

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