【ベトナム】配電設備の河村電器、ベトナム工場の開所式[製造](2018/10/16)
受配電機器メーカーの河村電器産業(愛知県瀬戸市)は15日、ベトナム南部ドンナイ省の工場開所式を行った。ベトナム国内向けに、1カ月に100台の配電設備の組立受注を目指す。
同社は今年9月、ロンドゥック工業団地のレンタル工場内に全額出資の子会社「河村電器ベトナム」を設立。タイ愛知電機(TAD)からの材料を用いてベトナムで配電設備の組み立て・検査し、ベトナム国内向けに販売する。取り扱う製品は、住宅用の小型から工場用の中・大型など。すでに日系の工場向けの配電設備を受注している。
河村電器ベトナムの早川智宏社長は「ベトナムでは工場やコンドミニアムの市場に勢いがあり、配電設備の需要も大きい」と話す。タイのワーカーが一般的に高齢化していることも、ベトナムでの生産を検討する契機となった。
開所式で同社の河村幸俊会長は、「ベトナムでは実績がないが、小さく事業を開始して、少しずつ大きくしていきたい」と語った。ベトナムでは組み立て数を1カ月あたり100台、2,000万円ほどの売り上げを目指す。