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【シンガポール】JR東日本、秋・鉄道テーマにした催し開催[サービス](2018/10/15)

JR東日本がシンガポール中心部で運営する飲食店「ジャパン・レール・カフェ」は、14日まで4日間にわたり、日本の秋をテーマにした大型イベント「オータム・イン・ザ・トレイン」を開催した。日本では10月14日が「鉄道の日」に当たることから、これに合わせてJR西日本と共同で日本の列車を紹介。秋の味覚などを味わってもらう飲食コーナーも設置され、会場は多くの来場者でにぎわった。

JR東日本がジャパン・レール・カフェ横の屋外スペースで大型イベントを開くのは、6月の夏祭りに続き2回目。今回は初めてJR西日本や在シンガポール日本大使館の情報発信拠点である「ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)」などが協賛、支援したほか、日本政府観光局(JNTO)も初めてブースを出した。

JR東日本シンガポール事務所の担当者は、「前回の夏祭りは、日本の四季の魅力を伝えるイベントとして試験的に実施した。今回は日本の秋や鉄道の魅力を知ってもらうのが狙い」と話した。

■「ジョイフルトレイン」をPR

会場では、JR東日本・西日本の『ジョイフルトレイン』(団体・イベント向け列車)のパンフレットを配布。新潟県産名酒の利き酒などが楽しめるJR東日本の観光列車「越乃Shu*Kura」や、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」のデザインをあしらったJR西日本の新幹線を紹介する大型写真を展示した。

ジョイフルトレインの一つで、岩手県・一ノ関駅と宮城県・気仙沼駅を結ぶ列車「ポケモンウィズユートレイン」のPRイベントも行われた。同列車は東日本大震災の復興支援事業の一環として、人気アニメ「ポケットモンスター」をテーマに改造したもの。

このほか列車に関するクイズ大会や、鉄道模型の販売も行われた。

「オータム・イン・ザ・トレイン」の会場では、フルーツ狩りを疑似体験しながらラッキードローに参加できるコーナーが設けられた=12日、シンガポール中心部(NNA撮影)

「オータム・イン・ザ・トレイン」の会場では、フルーツ狩りを疑似体験しながらラッキードローに参加できるコーナーが設けられた=12日、シンガポール中心部(NNA撮影)

JR西日本の担当者によると、シンガポールの訪日旅行者は10日間から2週間程度滞在する人が多い。個人旅行が多く、長距離移動の際に自分で鉄道を手配する人も増えている。ジャパン・レール・カフェ内にJTBと提携して開設した旅行カウンターでは、訪日外国人旅行者向けの鉄道パスの販売が昨年比で1.2倍に増えているという。

飲食・物販コーナーでは、シンガポールに進出する日系飲食店を中心に11店が出展。うどんや菓子類、弁当のほか、焼きイモ、焼きサケなど日本の秋の味覚も店頭に並んだ。

■ビーガン向け担々麺提供

東京・自由が丘の飲食店「T'sレストラン」は夏祭りに続いて今回も参加。同店は肉・魚介類・乳製品・卵を使わない「ビーガンラーメン」が売りだ。前回、動物性食材やアルコールを使わないカップ麺の試食コーナーを設けたところ非常に好評だったことから、今回はその場で調理したビーガン向け担々麺を提供。特にマレー系のイスラム教徒(ムスリム)やベジタリアン(菜食主義者)に人気で、開催期間中に何度も足を運ぶ客の姿も見られた。

このほか会場内の店舗で購入した人にはスタンプカードを配布。スタンプを集めると青森産リンゴなどが当たるラッキードロー(くじ)が行われた。日本の駅弁の人気投票や、JCCの協力による日本関連映画の上映会も実施。JNTOは東北地方をPRするブースを出展した。

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