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【ベトナム】TTCの太陽光発電所が稼働、ベトナム初[公益](2018/10/08)

ベトナム複合企業タインタインコン(TTC)グループは5日、中部トゥアティエンフエ省でフォンディエン太陽光発電所を本格稼働した。国家電力網に接続した初の太陽光発電となり、シャープが建設した。

TTCはベトナム初となる太陽光発電所を開所した=5日、トゥアティエンフエ省

TTCはベトナム初となる太陽光発電所を開所した=5日、トゥアティエンフエ省

TTC傘下のザーライ電力(GEC)が、フエ市郊外50キロメートルの距離にあるフォンディエン郡ディエンロック村の用地45ヘクタールに太陽光パネル14万5,560枚を設置した。出力は約35メガワット(MW)、事業費は1兆ドン(4,300万米ドル、約49億円)で、ベトナム農業地方開発銀行(アグリバンク)が融資した。

年間発電量は約6,000万キロワット時(kWh)が見込まれている。国内の約3万2,600世帯の年間消費電力に相当し、二酸化炭素(CO2)の排出を年間約2万500トン削減できるという。同発電所は19年に、38.5ヘクタールの用地に2万9,500kW分を増設する計画だ。

ベトナム政府は2017年4月に太陽光発電について1kWh当たり9.35米セントの固定買い取り制度(FIT)の導入を決めた。FITの適用対象は、19年6月までに建設が完了し、国家電力網に接続した発電所に限られているため、中部以南の各地で建設が相次いでいる。

政府方針を受けてTTCは総額10億米ドルを投じて、中部~南部6省に20案件、計1,000MWの太陽光発電を設備する計画を発表し、国内1号案件の稼働につなげた。GECは年内に中部高原ザーライ省クロンパ郡で、1兆4,060億ドンを投じた49MWの太陽光発電所の運転を開始する。

TTCのダン・バン・タイン会長は5日の開所式で、「ザーライ省や中南部のビントゥアン省、ニントゥアン省、ビンディン省、南部ロンアン省、ベンチェー省で20~25年に再生エネルギーの総出力1,000~1,500MWを目指す」と抱負を語った。

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