【シンガポール】地場海運大手、IBMと電子明細の実証実験[運輸](2018/10/05)

シンガポールの海運大手パシフィック・インターナショナル・ラインズ(PIL)は4日、米系IT大手IBMシンガポールと共同で積み荷の電子明細システムの設計・構築に向けたブロックチェーン(分散型台帳)の実証実験を実施すると発表した。実用化されれば、サプライチェーン(調達・供給網)管理における文書管理工程の大幅な改善が見込まれる。

積み荷の明細には◇運送契約の証明◇貨物の受領◇貨物の内容――など法的・商業的な情報が含まれ、銀行が貿易金融を行う際のよりどころとなる。明細は通常、郵便で複数の関係者に送られるが、これが詐欺などの不正行為、明細の原本紛失などをもたらす恐れがあった。

こうした状況を改善するため、PILとIBMはブロックチェーン技術を使った積み荷の電子明細を導入する方針。取引の記録を紙の文書で残す必要がなくなり、不正行為の恐れやコストの低減につながるという。

両社は昨年8月、ブロックチェーンを活用した革新的なサプライチェーン管理の実証実験を行うことなどで覚書を結んでいた。今回の実証実験では、海事港湾庁(MPA)、シンガポール海運協会(SSA)、情報通信メディア開発庁(IMDA)、シンガポール税関、中国銀行のシンガポール支店から支援を受ける。

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