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【台湾】富士康と中国済南市、半導体育成ファンド設立[IT](2018/10/01)

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業の傘下企業でスマートフォンなどの製造大手・富士康科技集団は、中国・山東省済南市政府との間で現地の半導体産業育成ファンドの設立で合意した。双方は共同で37億5,000万人民元(約620億円)を出資する。

中国メディア「経済観察網」を引用して9月30日付経済日報が伝えた。9月28日に調印した合意内容によると、富士康はファンドを活用してハイパワーチップのメーカー1社とIC設計会社5社の計6社を済南市に設立する計画を進める。

富士康は、今年8月に広東省珠海市政府との間でもIC設計や半導体設備など半導体産業の発展に向けた協力で合意しており、中国の地方自治体との連携を強化している。

報道によると、鴻海は今年5月に機構改革を行い、「半導体子会社グループ」を設立した。同グループに属する企業のうち、京鼎機密科技(フォックスセミコン)は半導体設備製造を、訊芯科技は半導体の後工程に当たる封止業務を、天ギョク科技(ギョク=金へんに玉、フィティパワー)は、液晶ディスプレードライバーICの設計をそれぞれ手掛けている。今後も中国を中心に半導体シフトを強化するとみられる。

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